2001.11.08.(Thu)Giulia 運転しちゃった!

 

11/08、イタ車でイタリア戦の帰り道。ものすごい経験をしてしまいました。
何とアルファロメオの名作、Guilia 1300 T.I. を運転してしまったんです。


イタリア戦を観戦した翌日。紅葉見ながらドライブするために奥多摩湖を目指していた。
所沢市を通過し、国道16号線に合流。青梅街道を目指すために、所沢青梅線という県道に入った。
入って間もなく、左側にOLD ALFA が多数並べられているショップを発見!

あ、すげー! Guiliaがいっぱい!

ALFA ROMEO GIULIA 1300 T.I.


Uターンして、ちょっと寄り道することに。
店に入って車から降りて、そこにあるGiulia にまじまじと見入る。
そのGiuliaの横にあった、164のエンジンを整備中の店員が話しかけてきた。

店員:車、お探しですか?
おれ:い、い、いや。そういうわけではないんですが、ちょっと見たくて...
店員:それならどうぞどうぞ。

店員の許しも貰ったし、じっくり観察させてもらうか。
写真のGiulia 1300 T.I.の他に、ALFETTA GTV2000 GTV
中の方には、S.Z.が新旧あわせて3台、Junior Zagartまで。感激です。

さて、そろそろ行くか。目の保養になったよ。
と思って立ち去ろうとする自分達に悪魔の囁きが...

店員:乗ってみますか?
おれ:え、え、えー!い、いいですよ。買えませんし。
店員:買わなくたって良いですよ。乗ってみます?
おれ:いや、そんな、申し訳なくて... いいですよ...

本当は嬉しいくせに煮え切らない俺。恐れ多くて、申し訳なくて。

顔は緩んでるのに、一応、検討した振りをした後...
じゃ、いいですか?
心は決まった。

そうと決まったら、店員さんの対応は早い。
手際よくキャブのインテークパイプのカバーをはずしていきます。
どうも純正品とは違う、ごついキャブが付いてるようだ。店員もそう言っていた。

店員さんが車に乗り込みエンジン始動。かかるのか?
クククク...グボボン!ボボン! すごい、一発でかかったよ。

じゃ、行きましょうか?
ドアを開け、俺は助手席に座った。カチャっと軽くて薄いドアが印象的。

走り出して、その音の凄さに感激した。レーシングカーの乾いて響く豪快な音。
グゥォォォオオオオオオオオオーン、ブオン!!
見た目はちょこんとしたセダンなのにすさまじい轟音です。
ボディが軽いので1300ccなのにグイグイ進んでいく。それにしてもよく回るなぁ。

裏道を一回りしたところで...
店員:運転変わりましょうか?
おれ:は、はい。是非!

運転席に乗り込んで、印象的だったのはその視界の良さ。とても前が見やすい。
クラッチを踏む... お、重っ!! 結構、反力の強いクラッチ。
ちなみに、乗った型はクラッチとブレーキは床から生え、アクセルだけが吊り下げ式。前期型ですね。
2速に軽くあててから1速へ。
アクセルを軽く煽るとブォオン! 軽い吹け上がり。キャブ車は豪快だ。
半クラッチをろくにせずにポンと繋いでしまったが、ストールせずに走り出す。ちょっとギクシャク。
細くて頼りないスティックを操作し、ウィンカー点滅させ、左折。
ステアリングを切ると、お、重っ!! パワステ無いから当然。
低速では重たいけど走りだすと気にならない。

GIULIAの内装 反射しちゃったよ...


ガンガン回して良いと許しを得てるので、遠慮せずにアクセルを踏む、踏む、踏み込む。

グゥボボボォォォオオオオオオオオオオーン

3000rpm以下は渋い。グボボボとくごもった感じ。低速トルクは噂通り細い。1300ccだし。
それが3000rpm超える辺りから音が綺麗に揃ってくる。回転上昇が早い。右足に対する反応がリアル。
6000rpmでレッドゾーンなのに、5500rpm過ぎても回転が全く鈍らない。
意図的にアクセルを戻さないと、レッドゾーンに軽々入りそう。

これが本当に30年落ちの車ですか?

少し走ってきたら落ち着いてきた。回しながら2速→3速→4速→3速とシフトを楽しむ。
シフトダウン時にアクセル煽ると、ブォンッ!と小気味良いレスポンス。
軽くアクセル煽るだけで、シフトダウンが面白く決まる。

やっぱ最高だよ、ジュリア!!


そうこうしてる間に、店に到着。
夢の様な時間があっという間。でも、短い時間で得たものはとても多かった。
身体で覚えた音と感触は一生忘れられない。

いつか俺の物にしたい。


そう思ってしまいましたよ。何かの時の為に名刺まで貰ってしまいました。まずいまずい。
試乗させてくれたガッ○メラータさん、本当にありがとうございました。

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